五十嵐さんとの出会いは、偶然が重なって、講演を聞いたのがきっかけでした。
http://web.sfc.keio.ac.jp/~lestari/MT3/archives/2008/02/meet_with.html
あの日は、失礼なことに、最初の方はちょっと疲れてて居眠りしてしまってのですがw
ふっと目を覚ましたときに、サントリーホールの「響」のロゴや、
ロゴを立体的にしてモニュメントを作りました、と、スライドがどーんって出てきて
もう寒気というか、一気に目が覚めてw
その後に、立体アルファベットがでてきて、この方法で、10年近く手掛けたという、
MOMAのカレンダーみせられて、でも、コンピュータがなかった頃に、
手書きで作りましたって聞いて、ますます腰をぬかしちゃってw
グラフィックだけじゃなくて、プロダクトデザインもやるんだけど、
でも、「デザインは飽きた」とかいって彫刻家に転身しちゃって、w
やっぱり、というか、アメリカにも縁があるようで、
キタ〜!このおじさんやばい!と勝手に一人で盛り上がり、
五十嵐さんのアトリエに遊びに行ってきたのでした。
先日、久保田さんが「離散芸術論」という、
これまたぶっとんだ講演の後で、みんなでお茶をしていた際に、
コンピュータが普及する前に、すでにプログラミングの教育がされていたという話から、
”問い”さえたてれば良い、いつかコンピュータがやっているんだし、
自分が、見えるか、見えないか、が重要なんだ、というようなことをおっしゃっていて
実感がわかないんだけど、この話は、妙にひっかかっていたのでした。
理解するのに時間がかかったのだけど、
五十嵐さんが80年代に手掛けたという作品とその作り方を見て、ああ、こういうことか、と。
x軸、y軸、z軸のグリッドを自分でひいて、イメージをあてはめる方法、
つまり、コンピュータを使わない、コンピュータグラフィックスをやっているというわけ。
しかも発想がすごく豊かで、斬新で、とても美しい。
誰も教えてくれる人がいないのだけど、
とりあえずデザイナーという肩書きで、社会に出ようとしているという不安を伝えると、
僕も同じだったよ、目を鍛えることしかないと、アドバイスをくれたのでした。
デザインする道具を含めた、「身体感覚」ということなんだろう。
今のデザインは”キレイ”だけど、つまらない、
だってみんな同じ道具使っているんだもん、と危惧しておられた。
五十嵐さんの著作、『デザインすること、考えること』
という本をおみやげにいただいた。
分野は違ってもデザイン原理はひとつ、と一貫して主張なされていて、
デザインに必要なエッセンスがコンパクトにまとめてある。
私は、結局、修士まで行っちゃったのもあって、
やっぱコンピュ−タとデザインでしょ、と変な気負いみたいのがあったのだけど、
そういうのは、きれいさっぱりなくなっていって、とてもいい状態で振り出しに戻った気がする。
五十嵐さん自身がデザインされた食器で、おいしいお茶とお菓子をいただきながら
楽しい楽しい時間を過ごしたのだった。
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参考リンク
2005年の展示会から
http://rcc.recruit.co.jp/co/exhibition/co_tim_200511/co_tim_200511.html
サントリーホール「響」
http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/hallguide/other.html
http://www.suntory.co.jp/news/s_hall2007/sh0035.html
デザイン言語 久保田晃弘「離散芸術論」 
podcast, movieでぜひ聞いてみて下さい。
http://idl.sfc.keio.ac.jp/lecture/sogo/