Fabcell: ファッションにおけるパーソナルファブリケーションのための変色性テキスタイル-

もともとFabcellは、新しいファッションに不可欠な一つの素材として考えられたものでした。

デジタル信号によって色が変えられるテキスタイル、Fabcellは、 パラダイムシフトとしてのパーソナルファブリケーションにおける ファッションの可能性を考える過程で生まれました。

パーソナルファブリケーションは、 ものづくりのプロセスのデジタル化によって、自分の欲しいものを自分で作るスタイルを意味しており、 今後数十年で、これまでの産業構造、消費スタイル、デザインが大きく変化する可能性を持っています。

Module based FashionとFabcell Dressをデザインしながら インターネットから模様をダウンロードするファッションや、テキスタイルモジュールの組み合わせによる服作り、 またその制作プロセスの情報もシェアできるという、新しいコミュニケーションなど、 新しいファッションの可能性を考えています。

Fabcell and Module Based Fashion

Skirt
Smart Grid Substrate + 8 Fabcells

Fabcell and Module Base Fashion

Long Skirt

Smart Grid Substrate + 7 Fabcells

Fabcell and Module Based Fashion

Jacket

Smart Grid Substrate + 5 Fabcells

Fabcell and Module Based Fashion

Fabcell and Module Based Fashionは、Fabcellを使った新しいファッションの提案です。 特殊なエレクトロニックステキスタイルモジュールの組み合わせにより、 服の形、服の模様、模様の色の変遷をかえる事ができるため、 着る人自身が自由にデザインすることができる新しいファッションのシステムになります。 テキスタイルモジュール同士の付け外しによって、服を作っていきます。

まず、Smart Grid Substrateをべ−スに服の形を作ります。 Smart Grid Substrateは黒いテキスタイルで、服を形作るベースになります。 導電性糸が縦横に縫われ、その糸に接続されたスナップが配置されています。 布の表面のスナップ同士を付け外しすることにより、 ショール、ジャケット、スカート等、好きな形にすることができます。

次に、Smart Grid Substrateのベースの服に模様となるFabcellをつけます。 Fabcellにもスナップが縫われており、 Smart Grid Substrateのスナップに差し込むと通電され、色が変化しはじめます。

Fabcell and Module Based Fashion

最後に、色の変遷のプログラムをパソコンから送信して、 服の模様となるFabcellの色を、自分の好きな色に変えます。 プログラム次第で、特定の色にするだけでなく、 ダイナミックに変遷する色に設定することも可能になります。

Fabcell and Module Based Fashion

最終的に、この服の制作プロセスがデジタル情報として、Smart Grid Substrateに自動的に記憶されます。 このデータの共有することで、ユーザー同士のコミュニケーションが生まれます。

Smart Grid Substrateによる服の形、Fabcellの模様の配置位置、 Fabcellの模様の色の変遷などは、Smart Grid Substrateに自動的に FML(Fashion Markup Language)データとして記述され、記憶されます。 このデータは、パソコン等の端末からインターネット上で配信、共有することできます。 自分で作った服のデータを配信したり、気に入った服のデザインの情報をダウンロードして、 その服をデータを参照しながら自分で作ることができます。

Fabcell Dress -Downloadable Fashion-

Fabcell Dressは、Fabcell100枚を使って作られた服です。 この服の模様を換える事ができるため、 インターネットから模様をダウンロードするという新しいファッションを提案します。

最近では、音楽CDや書籍が、デジタルコンテンツのみをインターネットからダウンロードして、 専用のプレイヤーで楽しむことができるようになっています。 これと同じように、Fabcell Dressは、自分の好きな模様をダウンロードして服に反映させたり、 自分でデザインしたFabcell Dress用の模様を共有するなど、新しいコミュニケーションを可能にします。

Credit

Fabcell and Module Based Fashion

2005-2007
Design&Creation : Midori Shibutani,Wakita Lab, Keio University
Special Thanks: Mariko Higaki, Tomoko Sekiguchi, Hikaru Taniguchi(Model)


Fabcell Dress

2006-2008
Design&Creation : Midori Shibutani, Wakita Lab, Keio University
Special Thanks: Kohei Tsuji, Nobuhiro Kobayashi


Fabcell:
ファッションにおけるパーソナルファブリケーションのための変色性テキスタイル

2005-2008
慶應大学大学院脇田研究室在籍中の修士論文(2007年後優秀修士論文採択)


Background of works [link]